れいわ新選組の八幡愛衆院議員が4日、昨年の衆院選で当選してから初めて衆議院予算委員会で質問に立った。
冒頭、八幡氏はこの日に68歳の誕生日を迎えた石破茂首相に対し「初めての予算委員会ですが、本日は石破首相のお誕生日ということで〝国民の声〟をプレゼントに代えてお届けしますので、しっかりと持って帰っていってもらいたいと思っています」と笑顔でけん制した。
八幡氏は災害対応に国が責任を持つため「防災省」の設立を、れいわが公約にしてることを踏まえて質問。政府が内閣府予算の令和7年度予算を昨年の73億円の2倍にあたる146億円が計上したことについて質問をぶつけた。
石破首相は八幡氏から「私は全然足りないと思っています」との指摘に「予算も人員も倍ということにしまして、今までこういう例はございません。これで十分などとは全然思っていません。ただ、誰でもいいという話しになりませんので、各省とも人が足りません。そういう中において知見のある人、ここ(防災省)でずっと働こうという意思も必要でございます。そういうことで令和7年度の予算を倍ということに致しました」と答弁した。
最後の質問では石破首相がトランプ大統領との日米首脳会談(現地時間7日)のため訪米することに触れた。
「石破総理は(昨年9月の自民党)総裁選で『日米協定の不平等を解消する』と言っていましたよね。さらに、グアムとかに自衛隊の基地を置くとおっしゃっていました。それ、ちゃんと(日米)首脳同士の会談の中で話題にされる予定なんですかね。トランプさんは理解してくれそうですか。総理、教えてください」
これに石破首相は「関税の問題、あるいは安全保障の問題、議題は山ほどあります。限られた時間の中でどのように優先順位をつけていくか。報道などで明らかなようにメキシコ、カナダ、中国にしても関税が一番の議論になっておる。あるいは『ガザをどうするのか? ウクライナをどうするか』の課題もございますので、優先順位をつけながら限られた時間のなかで成果を上げてまいりたいと思っています」と述べた。
八幡氏は「ぜひ、日米地位協定についても言ってほしいです。先日、総理がかつてお書きになった『国防』という本を読んできたんですよ。『アメリカから言われたからでなく、日本としてこう考えるという独自の案を持って交渉するのが、独立国の在り方、同盟国の在り方』とハッキリと書かれていたから、私はすごく期待している。ぜひ、この時の信念が変わらないのであれば、トランプ大統領に対して同様のことを提案されるのかなあと思いますし、同じように期待している国民はたくさんいると思います。ぜひ、この私の期待も含めて、これが最大のプレゼントとしてトランプさんにぶつけてきてください。期待しています」と締めると、他党議員から拍手を受けた。