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【新日本】IWGPジュニア防衛のデスペラード 長期政権樹立し12年ぶり〝門戸開放〟の野望

東スポWEB 2025年2月5日 5時8分

新日本プロレス4日の後楽園大会で、IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードが藤田晃生(22)の挑戦を退け2度目の防衛に成功した。3月6日大田区大会ではフランシスコ・アキラとのV3戦が決定的となったデスペラードだが、IWGPジュニアの戦いを新日本内に限定するつもりはない。今度こその長期政権樹立と、実に12年ぶりとなる〝門戸開放〟も見据えた。

史上最年少戴冠記録を狙う藤田の猛攻にさらされたデスペラードだったが、Abandon Hopeだけは決めさせない。ピンチェ・ロコで粘る挑戦者を振り切り「またいつでもかかってきなさい。俺が持ってたらな」と貫禄を示した。

試合後はアキラの挑戦表明を受諾したデスペラードだがリング上で「俺はまだここからやりたいことがいっぱいある」と豪語したように、簡単にベルトを渡すつもりはない。本紙の取材に「日本のジュニアのベルトとして多分一番歴史のあるものだと思ってるんだけど、新日本の中でだけ価値を持っているというよりは、幅広くやりたいよねって気はしてる。漠然と思ってるだけだけど」と、将来的にはかねて積極的だった他団体勢との防衛戦も見据えた。

IWGPジュニア王座に国内他団体所属選手が挑戦したのは2013年1月の飯伏幸太(当時DDT)が最後となっている。実に12年以上も挑戦者が現れていないのは新日ジュニアのレベルの高さの証左でもあるが、デスペラードは「そこに絡んでこれるレベルの人が(外に)いるんであれば、何かのタイミングで絡むでしょうよって話。全然あるでしょ。(自分から)声をかけることもあるだろうし。『いらねえよ』って言われればそれまでだけど」と言い切る。

さらには「急にやるとは言わないよ。いきなりハードコアマッチでなんて言ったら、それは果たしてIWGPなんだろうかって発想もあるわけで。でも例えば竹田誠志選手が挑戦してきたってなって、血の一滴も流さないでくださいねって言ってタイトルマッチが成立した時に周りは『本当にそれは竹田に勝ったと言えるのか』ってなると思うし」と、挑戦者次第では変則ルールの解禁にも意欲。「その判断はIWGP実行委員会が責任を持ってもんでもらおうと思うんだよね。どっちかと言うと、俺はそういう(独自の)フィールドを持ってる人たちとばかり接点があるというか。だから俺がベルトを持っている以上…何か問題は起こると思う」と笑みを浮かべた。

野望実現のためにも長期政権の樹立は必要不可欠。過去4度の王者時代はいずれも短命に終わってしまっているデスペラードが、今度こそIWGPジュニアのベルトを使って大いに遊び回る。

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