全米野球記者協会(BBWAA)は4日(日本時間5日)に公式サイトで今年の米国野球殿堂入り記者投票の内容を公開した。全394人のうち公表に同意した321人は全員、イチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)を選んでおり、ただ一人投票しなかった記者は不明のままだ。
1月21日(同22日)の殿堂入り発表で得票393票で満票に1票届かなかったイチロー氏は「どうやら一人投票してくれなかった人がいるようですが、ぜひ自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいのでシアトルまでお越しください」と呼び掛けていた。
米スポーツサイトのアスレチックは「イチローを鼻であしらった投票者は不明のまま」と伝えた。米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者は自身のX(旧ツイッター)で「誰もが投票内容を公開すべきだ。説明責任が必要だ」と訴えた。2020年に選出されたデレク・ジーター氏も1票足りずに満票を逃し、“犯人捜し”が行われたが判明しなかった。
BBWAA公式サイトによれば2016年12月に記名投票を認めるように米野球殿堂に申し入れたが拒否されている。今回を機に再び、議論されることになりそうだ。
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