カーリング女子で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)のサードを担う吉田知那美が〝大黒柱〟に賛辞の言葉を送った。
ミラノコルティナ五輪日本代表候補の選考会を兼ねた日本選手権4日目(5日、神奈川・横浜BUNTAI)の1次リーグ最終戦では、19年大会覇者の中部電力と対戦。この日はスキップ・藤沢藤沢五月の好ショットで大量失点のピンチを複数回防ぐなど、世界の舞台で培った技術を遺憾なく発揮した。5―5で迎えた最終第10エンド(E)は藤沢がドローショットをハウス中央に寄せて勝負あり。6―5で勝利を収めた。吉田知は「この試合は『サツキ100%』だった。さっちゃんが作ったチャンスを100%取りにいった」と目を丸くした。
2日の初戦は北海道銀行に敗れるも、その後は立て直して3連勝。「さっちゃん自信満々に行ってるじゃんって感じだった。こういう時のさっちゃんは無敵なので何も心配していなかった」と絶大な信頼を寄せるが、リード・吉田夕梨花、セカンド・鈴木夕湖、吉田知と各選手が藤沢をアシスト。吉田知は「サツキ100%を作り上げたのは私たち。『次はまかせて』という気持ちもある」と頼もしい言葉を残した。
ミラノコルティナ五輪への道をつなぐには今大会で3位以内に入ることが必須となるが「チーム史上最高を超える成長ができたら」とあくまで己に集中。崖っぷちに強いLSが調子を上げてきた。