カーリング女子で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)でスキップを務める藤沢五月は〝パフォーマンス〟でもこだわりを見せている。
ミラノコルティナ五輪日本代表候補の選考会を兼ねた日本選手権4日目(5日、神奈川・横浜BUNTAI)の1次リーグ最終戦では、19年大会覇者の中部電力と対戦。藤沢は好ショットで大量失点のピンチを複数回防ぐと、5―5の最終第10Eにはハウス中央にドローショットを決めて決勝点を奪取した。6―5でライバルとの接戦を制し「しっかり耐え抜いたことがすごく大きかった。しっかり粘った部分で言うと、チームでショットをつなげられたのは大きかったかなと思う」と安堵の表情を浮かべた。
初の首都圏開催となった今大会は、チケットが全日程で完売。この日も平日ながら多くのファンがLSの雄姿を見守った。そんな中で藤沢はガッツポーズや観客の声援をあおるしぐさを見せるなど、喜怒哀楽を素直に表現。「すごく好きなカーリング選手として、引退されてしまったカナダのジェニファー・ジョーンズさんがいる。その方は本当に観客のみなさんを自分の味方にするような、ショットの部分もだし、パフォーマンスの部分でもすごく尊敬している選手の1人。その選手になりきった気持ちでやりたいなと思ってやった」と狙いを明かした。
ミラノコルティナ五輪の開幕まで6日で1年となる。「実力、人間性、アスリートとしての態度ができているチームが最終的に勝っていく」と藤沢。まずは今大会で3位以内に入り、五輪への道をつないでみせる。