日本ハムの4年目右腕・北山亘基投手(25)が「年間先発ローテ奪取」と「2桁勝利」を最低目標に掲げている。
昨季は14試合の登板で5勝(1敗)を挙げ、昨秋の「プレミア12」では日本代表にも選出された。キャンプでは初日からブルペン入りするなど精力的に汗を流している。
「自分自身、昨年よりレベルアップしているのを実感しているので。侍ジャパンでもいろいろな刺激を受けましたし。ケガさえなければ昨シーズンまでの数字を確実に上回ることができるはずです」
とはいえ、先発ローテーション争いは年々激しさを増している。すでに昨季最多勝に輝いた伊藤を筆頭に、2年連続2桁勝利の山崎、昨季10勝を挙げた加藤、さらに今季の開幕投手に内定している金村の4人が「当確」。残りの枠を北山、新加入の台湾人右腕・古林(グーリン)、バーヘイゲン、福島らで争うことになる。それだけに北山は「(当確の)4人の次には絶対に入りたい」と、こう意気込みを語る。
「年間を通してローテーションで回ることができれば、規定投球回数にも到達できるはず。それを最低条件にすれば、2桁勝利は挙げられるはずなので。そこは絶対にクリアしたい。その上でもっと上を目指していければ」
オフはドジャース・山本と合同自主トレを行う予定だったが、直前に日程が合わずキャンセルとなった。それでも山本が同席した食事会に参加し、憧れの右腕からさまざまなことを学んだという。
「本当にフランクな話ばかりでしたが、いろいろなことを聞きました。ただ、やってる取り組みは一緒ですし(山本とは)共通認識もあるので。あとは僕が結果を残すだけです。見ててください」
〝教授〟の愛称と同様に野球への情熱は人一倍強い25歳。揺るぎない自信とともに高みを目指す。