ハトのマスクを被ってハトを虐待する動画をXに投稿した男が逮捕された。
警視庁保安課は6日、捕まえたハトを自宅でムチを打つなどして虐待し殺したとして、動物愛護法違反と鳥獣保護管理法違反の疑いで、川崎市多摩区のタクシー運転手、辻博容疑者(49)を逮捕した。
逮捕前の調べに「手乗りハトを飼いたくて多摩川河川敷でハトを捕まえた。懐かないので虐待した。愛情の裏返しで懐かないハトを粛清した」と説明した。
逮捕容疑は2024年4~6月ごろ、ハトをムチで打ったり、手で殴ったり、羽をむしったり、首をハサミで切り落としたりして殺した疑い。動画撮影し、Xに投稿していた。そのアカウントは凍結された。
辻容疑者は23年5月から、Xで「青嶋未来」と名乗り複数の虐待動画を公開していた。
昨年11月には「またしがみついている鳥を誤って踏みつけてしまいました」と小鳥の死体の画像をアップ。今年1月には「私の力は強烈すぎて鳥の大腸を破裂させてしまう」と小鳥の動画をアップ。多くのユーザーが不快に感じ、警察に100件以上の情報が寄せられたという。
犯罪心理事情通は「小動物虐待犯は、日ごろ溜め込んだストレスを、自分に対して抵抗できず、確実に弱い立場にある者に向けて排出し、快感を得ます。弱い立場にある者を征服するのが動機であるということは、その行為が小動物に留まる保証はありません。何かの拍子に小さな子供や女性をケガさせることに快感を覚えれば、攻撃対象はそちらに向くでしょう。また、人間には耐性というものがあるため、やがて鳥だけでは快感を得られなくなる可能性は非常に高いです」と指摘している。