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【ソフトバンク】石塚綜一郎の今キャンプはとにかく「守備」 同学年の佐々木朗希には「正直…」

東スポWEB 2025年2月7日 6時13分

鷹の育成出身スラッガーに熱い眼差しが注がれている。プロ6年目を迎えるソフトバンク・石塚綜一郎捕手(23)だ。昨年は7月に競争激しい支配下の座を勝ち取ると、8月14日の西武戦(ベルーナ)でプロ初出場。同21日の楽天戦(楽天モバイル)では初本塁打を放つなど、持ち前の打撃で確かな一歩を踏み出した一年となった。一軍定着、そしてレギュラー奪取へ、思いを春季キャンプ中に直撃した。

──今キャンプのテーマは

石塚 打撃をアピールするところももちろんなんですけど、僕の課題は守れないところだと思う。打撃はひとりでもできると言えばできるので、まずは守備をなんとかしようと。本多コーチ、奈良原ヘッドが教えてくれることでより上達するし、そこは時間を使いたいなと思った。

──昨年も一軍の試合前練習で本多コーチから徹底的に守備の指導を受けている姿が印象的だった

石塚 そうですね、最低限ができないと試合に出れないと思う。(昨年は試合に)出させてもらうためにいろんなことをやっていたし、今は自分から積極的に勉強しないといけないなと。

──キャンプ2日目から栗原らとともに特守をやっていた。特守はどれくらいやる予定

石塚 僕の中では、ほぼ毎日やろうかなと思っている。守備は一か月とかちょっとやっただけで変わるとは思ってないので続けることが大切。頑張ろうと思います。

──昨年は育成として迎えたキャンプ。今年は支配下で違った景色が見えるか

石塚 やることは変わらないかなという感じで、本当にキャンプはA組でもB組もC組でもアピールすることは変わらない。自分が成長するためにまずは練習を頑張る。やること自体は変わらず、どれだけアピールできるか。あと今年は内野守備の技術アップっていうのが僕の中に(テーマ)としてある。

──昨年の一軍での経験なども踏まえて、打撃面での取り組みは

石塚 一番は去年の打撃に関しては2ストライクアプローチというか、追い込まれた時にすごく弱かった。そこを克服するためにそれこそアイピッチとかを使えば速球とか変化球で実戦的な練習ができる。そこに長谷川さんや明石さんといった「R&D(動作解析)」スキルコーチがいるので。例えば右投手の外のスライダーの目付けだったり、そこは実践の球を見ない限り絶対できない練習だと思う。去年はそれが少しずつできてきて、やれた部分があった。

──話は変わるが、同級生で同じ県内のライバルでもあった佐々木朗希投手がメジャーに挑戦した。刺激を受ける部分はあるか

石塚 正直、雲の上の存在。そこは今の僕に関しては絶対届かないところだと思うので第三者というか、すごいなと思います。去年(支配下に上がって)対戦するかもしれないぐらいは思ったんですけど、逆に対戦しなくてよくなるのかと。本当にスーパーピッチャーなので。これから一軍で戦っていく上で、もちろん対戦したい気持ちはあるけどなかなか(攻略は)難しい。チームとしてはありがたい。

──昨年は一軍の40打席で4死球。二軍でも142打席で10死球。他の選手と比べても死球数がかなり多いが、要因は自分で特定していたり?

石塚 避け方がワンパターンしかないっていうのはあるはあるんですけど、ほんとに謎な時は多い(笑い)。追い込まれていて変化球が抜けてきてとか、(捕手が)外に構えているのに内にきてとか。そこは本当に僕わからないですけど死球はありがたいです。出塁率が上がるので。なんなら2ストライク0ボール、死球、一番ありがたい。去年も3打席連続があった。100回くらい当たってます、この世界に入ってから。

──今年思い描く自身の姿

石塚 一番は右の長距離砲として一軍にいる。代打だとしても右の長距離ってのは少ないと思うのでそこは狙っていきたい。その中で打撃を生かすために試合に出れるところをポジションに関しては探していかなきゃいけない。守れるようになります。

☆いしづか・そういちろう 2001年6月7日生まれ、秋田県秋田市出身。右投げ右打ち、捕手。背番号55。身長181センチ、体重87キロ。黒沢尻工高では捕手として高校通算39本塁打を放つ一方、投手としても最速143キロを記録し同校を36年ぶりの県内ベスト4に導いた。19年育成ドラフト1位でホークスに入団すると、着実に力をつけ昨季二軍で打率2割9分7厘、6本塁打、30打点を記録。プロ5年目の7月24日に支配下登録を勝ち取った。シーズン終盤に一軍で15試合に出場し打率1割9分4厘、1本塁打、6打点。

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