メジャー331発男がビックリの転職だ。メッツからFAになっているJD・マルティネス外野手(37)が、プロのピックルボール選手に転向する意志を固めたと複数の米メディアが伝え、話題になっている。
ピックルボールの大手ブランド・JOOLAと独占契約を結んだマルティネスは「私はピックルボールを長期的に関わっていくスポーツだと考えています。JOOLAのこのスポーツへの取り組みと、このゲームにおける私の個人的な成長により、このパートナーシップはさらに特別なものになります」とコメント。正式な引退は明言していないものの、すでにJOOLAに所属するプロ選手のエリック・ホワイト氏による専門的なトレーニングがスタートしており、近日中にも引退会見が行われる可能性があるという。
2011年にアストロズでメジャーデビューしたマルティネスはオールスター戦に6度も出場しているメジャー屈指の右打者。レッドソックスに所属した2018年には打率3割3分、43本塁打、130打点をマークする大活躍でチームのワールドシリーズ制覇に貢献。打点王、ハンク・アーロン賞、そしてシルバースラッガー賞ではメジャー初となる外野手部門、指名打者部門での同時受賞を果たした。
23年はドジャースでDHを務め、打率2割7分、33本塁打、103打点をマーク。オフにチームは大谷翔平投手(30)を迎え入れたため、大谷と入れ替わる形でメッツに移籍。今季は120試合に出場して打率2割3分5厘、16本塁打、69打点を記録した。
米国発祥のピックルボールはテニス、バドミントン、卓球の要素を掛け合わせたような競技で、米国では競技人口が1000万人を超える人気スポーツ。卓球マニアのマルティネスは近所の人に誘われたことがきっかけでピックルボールに出会い、今では自宅に専用コートを造るなど完全にのめり込んでいる。マルティネスは「コートに出てプレーするたびに、ゲームの新たな一面を発見したような気がして、どんどん引き込まれていきます。競争という側面が私を夢中にさせているのです!」とゾッコンの様子だ。
指導するホワイト氏は「彼がピックルボールというゲームを愛し、より良いピックルボールの習慣を身につけようとしていることがすでにわかりました。その熱意と変化への意欲のおかげで、彼には本当に限界がない」とマルティネスに大きな期待を寄せる。
卓球の経験を生かしてピックルボール界でも歴史を刻めるか、注目だ。