バレーボール男子日本代表前監督のフィリップ・ブラン監督率いる韓国1部現代キャピタルが圧倒的な強さを見せて、名将の手腕が再び脚光を浴びている。
ブラン監督は昨夏のパリ五輪後に惜しまれながらも日本代表監督を退任し、現代に電撃移籍。すると韓国の地でも驚異的な指導力を発揮している。
5日のKB損害保険戦で敗れるまで、リーグ歴代2位となる怒とうの16連勝を記録。凄まじい強さを見せて、早くも首位を独走している。
韓国紙「朝鮮日報」は、ブラン現代の強さを特集。「完璧な独走体制だ。プロバレーボール男子首位の現代キャピタルが16連勝で走り、2位の大韓航空と勝ち点差を20にまで広げた。Vリーグ男子部歴代シングルシーズンの最多連勝2位の記録だ」と強調した。
現代の強さの最大の要因は、やはり名将ブラン監督の卓越した手腕だ。「今シーズンを前に、フランスと日本の代表チーム監督を務めたフィリップ・ブラン(フランス)に司令塔の席を任せたが、これが効果を得たという分析が出ている」と同紙は指摘。日本代表でも発揮された指導力が、韓国の地でも光っている。
ブラン現代の圧倒的な強さに、ライバルチームもお手上げ状態。キム・サンウ三星火災監督は「イタリアチームを相手にしているようだ」と脱帽する。KB損害保険の主力でセッターのファン・テクも「到底勝てる感じがしない」と吐露するほどだ。
韓国で早くも最強軍団を作り上げたブラン監督は「個々で能力に優れた選手たちだが、すべて準備した通りに試合をしてくれる。攻撃、サブ、ブロッキングなどがうまく合っている」と自画自賛。「体力管理プログラムを慎重に稼動して、負傷選手が出ないようにトレーニングを調整したことも功を奏した」と選手が力を発揮できる環境作りにも心血を注ぎ、成功を手にしている。
ブラン監督の手腕で韓国バレーボール界が発展しそうなムードだ。