阪神・伊藤将司投手(28)が沖縄・宜野座キャンプ第2クール2日目となった7日、今キャンプ3度目のブルペン投球を行った。後ろで見守った横浜高の大先輩・松坂大輔氏(44=野球評論家)から「ブルペンいいね」と声を掛けられ満足顔。「それで自信になりました」と手応えを示した。
「テーマは直球」。そう話す通り、低めにキレのいいストレートを何度も投げ込んだ。今季の目標を聞かれると「最多勝を取れるように、2桁以上勝利できるようにできればと思っています」と言い切った。
今季にかける思いは特別だ。昨季はプロ入り後最低の4勝(5敗)、防御率4・62という成績に甘んじた。オフには自身の投球フォームを分析し、修正点をチェック。投球時に右手のグラブを高く突き上げる独特のスタイルは継続するが、その高さをやや下ろすことに取り組んでいる。
先輩の岩貞と福岡県内で行った自主トレでは、例年以上に強度の高いメニューに取り組み、早め仕上げを予言していた。その言葉通りキャンプ序盤から快調にスタートしている。レジェンド松坂の〝太鼓判〟も得て、宣言通りに2桁勝利、最多勝という結果を残すことができれば、藤川阪神初年度でのリーグ優勝も見えてくる。