中日から巨人に移籍した新守護神候補のライデル・マルティネス投手(28)が7日、宮崎キャンプで初めてブルペン入りし、指揮官の度肝を抜いた。
今季最強の寒波が直撃し、強風が吹き込むブルペンでもお構いなし。角度のある直球や鋭いキレのある変化球を交えながら計30球を投げ込んだ。
投球を見守った阿部監督は思わず「とんでもねぇなぁ」とあ然。捕球した岸田も「打席も立ったことないので1回受けてみたいなと思って楽しみにしていた。これは抑えるなっていう感じでした。今の状況であそこまでっていうのはすごいなと」と舌を巻いた。
投球後、マルティネスは「1球1球すごい質の高い投球ができたかな。自分としては満足しています。強度もまだ100%ではないけど、今の段階では85%ぐらいの力で投げた」と納得の表情で振り返った。
仕上がりの良さをアピールしたマルティネスについて阿部監督は「初ブルペンの割にすごい球を投げていたからね。練習もめちゃくちゃやるみたいだしね」と目を細めた。
ケラーやバルドナードの状態も良好とあって指揮官は「たぶんライデル(マルティネス)の影響はあると思うよ。一緒に練習やって刺激をもらってるだろうから。いいことだと思う」と外国人選手らにとっての相乗効果にも期待を寄せていた。