サイ・ヤング賞を満票で受賞したタイガース、タリク・スクーバル投手(28)の驚異の記憶力が注目を集めている。
スクーバルは昨季、18勝、防御率2・39、228奪三振を記録し、最多勝・最優秀防御率・最多奪三振の投手3冠を達成。そんなメジャー最強左腕のインタビュー動画をMLB公式X(旧ツイッター)が5日(日本時間6日)にアップ。スクーバルに「三振クイズ」として、3人の強打者との対戦を取り上げ、それぞれ何の球種で三振を奪ったのかを尋ねた。
1問目は昨年9月18日(同19日)のロイヤルズ戦3回のボビー・ウィットJr.。左腕は「高めの直球。おそらく私が今まで経験した最高の三振です」と正解を即答した。続いて同5月5日(同6日)のヤンキース戦の3回、ファン・ソトから奪った三振を聞かれると「98マイルのシンカー」と9か月も前の球種をスラスラと答え、これまた的中させた。
最後の質問は同7月7日(同8日)のレッズ戦6回のエリー・デラクルーズとの対戦だったが「チェンジアップ」とズバリ。全問正解にMLB公式は「タリク・スクーバルの記憶力は、彼の投球能力と同じくらい優れている」と舌を巻き、Xには「彼は球界最高の投手だ」「朝食も覚えてないのに…すごすぎる」と称賛の書き込みであふれた。
米メディアも驚きを隠せず「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「スクーバルの才能はラムズのコーチ、ショーン・マクベイをほうふつさせる」と、2021~22年シーズンにNFL史上最年少となる36歳でスーパーボウルを制した名将に匹敵する知能だと指摘。
さらに「彼(マクベイ)は自身のインタビューで、前シーズンの特定のプレーを思い出す能力を示しました。彼とスクバルはどちらもその点でかなり驚くべき才能を持っており、おそらく両者がそれぞれの職業のトップにいると考えられているのは、偶然ではない」と報じた。