〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンが7日、東京・六本木の「ORANGE GYM RATS」でプロレスエクササイズの体験会を行った。
慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで非常勤講師として同様のプログラムを学生に指導しているカシンだが、今回は同ジムの藤井勝久社長からの依頼を受けて社会人向けに指導を行うことになった。現役時代に藤井軍鶏侍などのリングネームで活躍し、練習を共にするなどしてから現在までカシンと付き合いがある藤井社長は「(系列の)オレンジ道場のコンテンツを増やしたいということもあってカシンさんに相談したところ、まず今回の体験会が実現しました。この近辺で働いている人はストレスを抱えている人も多いと思うのでそういった方々の力になれればと思っています」と説明する。
カシンは「経緯? 日本プロレスリング連盟ができたことだ。これで俺の時代は終ったんだなって…。プロレス連盟でNGが共有されてどこからもオファーが来なくなったんだ。つまり、生きる術としてだな」とわざとらしくため息をつく。それでも、このエクササイズでの目標を問われると「みなさんの健康に少しでも貢献できればと思っている」としてこう力説した。
「人間は、よく寝てよく食べることが重要だ。だけど現代人はそれができていない人が多いんだよ。だけど、このプロレスエクササイズをすればみんなよく眠れるようになる。寝ることは本当に大切だ。よく眠れないから心身のバランスを崩す。そういう不健康な人を助けられれば」
めずらしく真剣に訴えたカシンは、このプログラムを受けて欲しい相手として「裕之のようなお腹の出たメタボリックな人こそ来てほしい」と、GLEATの鈴木裕之社長のような体型のひとこそ参加してほしいと呼びかけた。
この日は社会人向けとしては初めての体験会が行われ、会社員や総合格闘家、プロレスラーなど幅広い業種の人々が参加。約1時間、自重トレーニングやミット打ちなどで汗を流した。今後、悪魔仮面のプログラムがどう広がっていくか注目だ。