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【浜松オート・SG全日本選抜】鈴木圭一郎「すごく苦しい思いも味わった」 記録ラッシュ2024年から…地元SGへの思い激白

東スポWEB 2025年2月8日 6時14分

2025年オートレースのSG第1弾「第38回全日本選抜オートレース」が6日に開幕した。舞台は浜松オート。注目は地元選手でV有力候補の鈴木圭一郎(30)だ。24年は前人未到の18連勝。10月に年間最多勝利数98勝に到達すると114勝まで伸ばした。さらに賞金王となり5回目の最優秀選手賞(MVP)に選出された。歴史的な記録ラッシュとなった1年を振り返るとともに25年の戦い、そして地元SGへの思いを激白した。

――SG開幕戦となる全日本選抜を迎えた。前回は5連勝で優出し、優勝戦2着だった

鈴木 いい状態だったのに優勝できなかった。取りこぼしたという感じが強いですね。エンジンが良くない中での2着なら、また違うんでしょうけど…。

――昨年は年末にスーパースター王座決定戦で優勝。MVP受賞となった2024年の活躍を振り返って

鈴木 SGは良かったけど、全体的に満足といえるほどではないですね。成績だけ見れば十分なのかもしれない。でも落車もあった。ただ、経験という意味では満足。記録をつくれた半面、すごく苦しい思いも味わった。今後に生かせる経験が積めた年だったと思っています。

――18連勝に年間最多勝利と歴代記録を更新した

鈴木 24年の前半は良かったですね。単勝率は自分の中で過去最高と思うけど、ただ1着が多いだけって感じです。いいのか悪いのか正直よく分からないんです。変な記録はつくれたけど…(笑い)。落妨して勝ち上がり権利がなくなった一般戦で最多勝利記録更新、そして悪い状態での100勝到達です。うれしいけど、うれしくないような。すごい状態が良くて勝ち上がり権利をしっかり手にして…。例えば若獅子杯優勝戦で優勝して記録更新した、というならすごくうれしいんでしょうけど。変な意味で記憶に残りましたね。だから忘れられない記録になりますね、自分の中では…。悪い意味で、です、これは。

――その落車は年間最多勝利目前だった。ダメージも大きかった

鈴木 そうですね。落車するとフレームは交換するんですが、そうしたら急に悪くなりました。乗りづらくて、落車前のいい感じは戻ってきませんでした。その節と11月の川口SG日本選手権は、ムダにしてしまった感じです。SGでよく節間4勝もできたって感じでした。

――そこで状態は悪くなったが、それまでは快走が続いた。数々の記録をつくれた要因は

鈴木 スタートですね。改良してから安定したスタートを切れるようになってきたのは大きいかもしれないですね。他に変えたことはない。エンジンの合わせ方も変えてない。変えたのはスタートだけですね。

――いつごろから改良を

鈴木 23年(8月)のオートレースグランプリが終わって、10月くらいからです。オートレースグランプリ優勝戦のスタートで、あばらを折ってしまった。そこまで力を入れず切れるようにしたいと思って、切り方からクラッチのセッティングからガラッと変えました。

――納得いくスタートが切れるようになったのはいつ

鈴木 昨年に入ってからかな。今までより優位な展開をつくれるようになった気はします。

――他に結果につながったことは

鈴木 マシンのフレームを替えたことも大きかったですね。(昨年1月の)地元普通開催で交換し、そこで完全V。そこから調子が良くなった感じです。直後のGⅠ(浜松・第65回スピード王決定戦)でも優勝しました。その時のフレームがすごい良くて、山陽で落車するまでずっと良かった。車が進んでくれるし、エンジンの良さを発揮できるし車体も(コーナーで)寝てくれました。

――現在のマシン状況は

鈴木 今年に入ってマシンを乗り替わって悪くないけど、すごくいいわけではない。タイヤも探している。でも、候補になるものがない。

――今年は地元開催。意気込みを

鈴木 いろいろやります。地元だからという感じは特になく、いつもと一緒。いつも通り、しっかりやるだけです。

☆すずき・けいいちろう 1994年11月30日生まれ。東京都出身の32期。2013年7月1日選手登録、同5日に船橋でデビュー、初戦で勝利を挙げる。14年7月、飯塚新人王決定戦で初優勝。16年3月、川口開設64周年記念グランプリレースでGⅠ初V、同年10月、川口・第30回全日本選抜でSG初制覇。優勝はSG15回、GⅠ19回、通算83回。身長160センチ、血液型=A。

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