２０２５年もドジャース・大谷翔平投手（３０）が世界を席巻するのは間違いない。そんな希代のスーパースターに誰よりも熱中し追い続けているのが、お笑い芸人のミニタニ（４８）だ。米ロサンゼルス在住で、大谷のお面を使ったモノマネを得意とするユーチューバーとして話題を呼んでいる。ＭＬＢのスタジアムでマウンドに立つ〝快挙〟まで成し遂げた「謎の男」を直撃した。
――２４年まで３年連続で大谷が所属したチームのシーズン全１６２試合を生観戦した
ミニタニ 間違いないです。ホームゲームでは右翼席のシーズンチケットを購入して、アウェーも含めしっかりとこの目に焼き付けている。毎試合ごとに観戦の様子をＳＮＳにもアップしてます。それに昨季は１６２試合だけではないですよ。ドジャースはワールドチャンピオンになったわけですから、ポストシーズンの全１６試合も含めて計１７８試合を完全制覇しました。ドジャース戦に限らなくても、ＭＬＢチームの全試合を観戦したのは世界でも僕だけでは。
――出費もかさみ、何より体力も必要
ミニタニ 昨年の移動総距離は１２万キロで地球を３周した計算で、東へ西へ時差もあるし、移動はグッタリ。お金も年間で４５０万円ぐらいかかっている。ユーチューブチャンネル「Ｔｅｒｉｙａｋｉ Ｔｉｍｅｓテリヤキタイムズ」のフォロワー数がこの３年間で１１万人超えとなり、その収益とテレビ出演などで何とかまかなっている。あとＬＡで、すし屋をプロデュースしたので、その店が軌道に乗ってくれれば。ただ一時、大ピンチに陥ってしまって…。
――何が起きたのか
ミニタニ 実は１月１３日にユーチューブチャンネルが乗っ取り被害に遭って、強制削除されてしまった。収入源の大ダメージで全試合観戦が途切れる可能性があったが、１９日に何とか復元できた。
――それはひと安心
ミニタニ でも、今年のＭＬＢ開幕戦ドジャース―カブスは日本（東京ドーム）で開催されるため、歴史上もっともシ烈なチケット争奪戦になるのは必至で、入手できるかどうかの不安も尽きない。
――大谷を追う理由は
ミニタニ 一生に１人の選手。二刀流の伝説だった１００年前のベーブ・ルースを超えてしまった。アメリカで始まったベースボールという文化の中で、アジア人がトップに君臨して現地の人たちを魅了している。人類史上最高のパフォーマンスを見せてくれる選手が目の前にいるのに、見に行かない手はない。１０００年に１人の異次元の活躍を見届けたい。
――今季の大谷の成績予想は
ミニタニ 投手初の３冠王。ズバリ打率３割４分、５５本塁打、１３０打点です。盗塁は４０個。投手としては開幕には間に合わないようなので、２３試合に登板して１５勝、いや今のドジャース打線なら負けなしの２３勝もありえなくもないかも。
――最後にひと言
ミニタニ 僕の野望は観戦中に大谷選手のホームランボールをゲットすることと、大谷選手と同じ（ドジャースと契約した１０年総額）１０００億円の収益を得ることです。常に夢はでっかく持っていたい。
☆ミニタニ 本名・神田昭洋＝かんだ・あきひろ。１９７６年３月２８日生まれ、茨城県水戸市出身。高校時代に日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ！！」の企画「お笑い甲子園」で関東代表に選出。９７年にお笑いコンビ「爆烈クレイジー」を結成も５年で解散。２００６年に単独で渡米し、現地での芸名はアキ・テリヤキ。２３年３月２８日にはエンゼル・スタジアムでのオープン戦・エンゼルス対ドジャースで「ミニタニ」として始球式の大役も務めた。