一般社団法人のロコ・ソラーレ(LS)で代表理事を務める本橋麻里さんは、陰で弟分たちを支えている。
8日に行われたカーリング日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)の男子準決勝では、LSが前回大会覇者のコンサドーレに5―4で辛勝。最終第10エンド(E)でナンバー1の石をメジャーで計測した結果、わずかな差でLSに軍配が上がった。試合後、本橋さんをはじめ、スキップ・前田拓海らが大粒の涙を流した経緯については「ナイスカメラワークで(会場のモニターに)たっくん(前田)を抜いて、たっくんが泣くから、他の選手たちも泣いちゃったって言っていた。(前田は)これで終わりかと思っての涙だったみたい。私はそうだったの?みたいな。勝ったかなという涙だったと思っていた」と一連の経緯を明かした。
今季の本橋さんは「絶対にアイスに上がらないという気持ちで、みんなを支えるという気持ちでやっている」。長年の選手経験からショットに関するアドバイスを送りつつ、声の掛け方も意識してきた。「日本選手権はチームで戦わないと勝てない。プレッシャーをみんなでシェアして、みんなで同じ分のプレッシャーを抱えて戦おうというのはチームではすごく大事にしている」と全員カーリングでの成長を目指してきた。
9日の決勝ではSC軽井沢クラブと対戦する。「今日のこの環境でアイスを乗っているみんなはたくさんの情報を持っている。その情報を冷静に、パニックにならずに、自分たちで自分たちの情報としてショットにつなげれるようにしていきたい。それを私はサポートしたい」と意気込んだ。