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照ノ富士親方 引退の〝原因〟は病気だった「筋肉もつかない」 新横綱豊昇龍にはエール

東スポWEB 2025年2月8日 18時28分

第57回NHK福祉大相撲が8日、都内の両国国技館で開催された。トークコーナーで先の初場所で現役を引退した照ノ富士親方(33)が、新横綱豊昇龍(25=立浪)に大きな期待を寄せた。

チャリティー興行の福祉大相撲は3部構成で行われ、照ノ富士親方は2部のトークショーに参加。現在は部屋付きの親方として、後進の指導にあたっている。「生活面で何か変わったことはあまりない。毎朝(部屋で)稽古を見てという感じなので」と現状を明かした。

両ヒザの故障や糖尿病に苦しみ、大関から序二段へ転落。そこから番付の頂点まで上り詰め、優勝10回を重ねた。

その当時について「みんなケガで(番付が)落ちたと思っているけど、自分はケガではなくて病気(糖尿病)が一番の原因だと思っている。ケガは痛いだけで(気持ちで)乗り越えられるけど、病気はどうしようもない。糖尿病で筋肉もつかないし、頑張ってどうにかなるものでもないので」と苦悩を振り返った。

現在は親方として第2の相撲人生を歩んでいる。「後輩たちは稽古でわからないことがたくさんあると思う。自分が教えてあげられればいいけど、人に教えるのは結構難しいと最近は思っている。本当に自分に負けない力士をつくっていきたい。そういう自分にうそをつかない、負けない人は結果的に強くならなくても、いい人間になっていけると思う」と力説した。

また、トークコーナーでは、初場所後に横綱昇進を果たした豊昇龍から花束を渡されるサプライズがあった。照ノ富士親方は「先場所の千秋楽で(本割とともえ戦で)3番取って、本当に素晴らしい相撲を見せてくれた。私も久しぶりに相撲を見ていてワクワクした。これからも、お客さんをワクワクさせる相撲を取ってくれるんじゃないかなと期待しています」と新横綱にエールを送った。

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