カーリング女子で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)でスキップを務める藤沢五月が〝自身のショット〟に悔しさをにじませた。
8日に行われた日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)の準決勝では急成長中の北海道銀行と対戦。2―2の第3エンド(E)、LSのスキップを担う藤沢五月の最終投でミスが出て、4点を奪われる。流れを北海道銀行に明け渡すと、最後まで巻き返すことができなかった。5―11で敗れ、2大会ぶりの優勝を逃した藤沢は「3E目に4点取られたことが、この試合の決定的な(敗因の)原因だったかなと思う。この試合に限って言えば、チームがというよりは、私のショット、私の責任だったかなと思う」と反省を口にした。
今大会は要所で好ショットを披露してきたが、この日は精彩を欠いた。「ドローの感覚が今大会はすごくあった。チームとしての強みを出すことができたけど、点数差が離れてしまったところが(敗因の)大きな原因。あれ(3E目)がまだ2点だったら、全然試合の内容も変わってきた。カーリングで4点取られるのは、ほぼほぼ試合の内容としては終わり」と顔をしかめた。
今季は北海道銀行に苦戦を強いられる場面が目立った。北海道銀行が今大会を制した場合は、9月のミラノ・コルティナ五輪の代表候補決定戦で再戦となる。「自分たちのやりたい内容をしっかり追求していけば、もっともっと勝てるゲームはできる」と藤沢。この黒星を未来への糧とする。