WWEのユニット「アルファ・アカデミー」戸澤陽(39)が、怒りの報復マッチに臨んだ。
1日(日本時間2日)の30人参加時間差入場バトルロイヤル・ロイヤルランブル戦に8番目に入場したものの、失格し退場していたカーメロ・ヘイズに襲われて戦闘不能に。ロウのアダム・ピアースGMによって、バックステージに連れ戻され、土壇場で戸澤のランブル戦初出場がキャンセルされてしまった。
プロレス祭典「レッスルマニア41」(4月19、20日、ネバダ州ラスベガス)につながる道が、まさかの展開で消滅。ヘイズと決着をつけるべく、7日(同8日)のスマックダウン(テネシー州メンフィス)には、ピアースGMによって戸澤が送り込まれた。バックステージでヘイズと対峙した戸澤はバスケのシュートの体勢から「エアボール!」と言って挑発。さらに「あいつ、ヤバイ」と日本語でつぶやいた。
注目の一騎打ちは、ヘイズが「俺は投げミスなんてしない」とマイクアピールしながら入場したが、復讐に燃える戸澤はリングに上がろうとしたヘイズにドロップキック。さらに場外でエプロン、バリケードに叩きつけゴング前の奇襲を成功させた。ゴングが鳴っても、雪崩式ハリケーンラナで場外に転落させたヘイズに、プランチャを放った。「いくぞー!」と雄たけびを上げて大歓声を受けると、猛攻を続けた。
ヘイズの反撃を浴びて左腕を攻め立てられたが、戸澤は引き下がらない。ハリケーンラナでコーナーに叩きつけて逆転すると、強烈な飛びつきDDTでヘイズの頭をマットに打ちつける。ヘイズからラ・ミスティカをくらっても、3カウントは許さず。二段式キックから、ハルク・ホーガンばりにタンクトップを破り捨てる得意のパフォーマンスだ。
コーナーの攻防を制すと、雪崩式のサンセットフリップパワーボム。完璧に決まったが、悪党として売り出し中でヘイズから3カウントを奪えない。悔しさいっぱいの戸澤は、後頭部にラリアートを浴びて劣勢に。飛びつきDDTから、コーナー上段からのレッグドロップ「ナッシング・バット・ネット」を首筋に叩き込まれ、惜しくもフォール負けとなった。
バックステージでは前後不覚で、なぜかRトゥルースから「トザワ、ジョン・シナも言ってるだろ、『ネバー・ギブ・アップ』って」と介抱された。ところがすぐに床に放り捨てられ、またもトホホな結末に…。
もちろん2016年からWWEマットで生き残ってきた熱血男は、レジェンドのシナが言うように、絶対にあきらめない。
この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。