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【カーリング】V王手・北海道銀行の急成長 ライバルのLS鈴木夕湖も称賛「参考になるなと思うし…」

東スポWEB 2025年2月9日 5時13分

ライバルも脱帽だ。カーリングの日本選手権7日目(8日、神奈川・横浜BUNTAI)、女子準決勝は北海道銀行が北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ(LS)に11―5で快勝。若きカーラーたちの戦いぶりには、ライバルチームからも称賛の声が上がっている。

決勝へのチケットを手にすると、サードでスキップの仁平美来の目に涙がにじんだ。2026年ミラノ・コルティナ五輪への道をつなぐには、今大会での優勝が絶対条件。2―2で迎えた第3エンド(E)に4点を奪取して流れを引き寄せ、中盤はLSの猛攻を耐える。後半には再びリードを広げて、試合を優位に進めた。それでも仁平は「つらかった」と吐露した上で「正直、本当にホッとしたのが一番の気持ち」と安堵の表情を浮かべた。

急成長中の北海道銀行は、今季だけで世界ランキングを30位台から9位にまで上げた。ワールドツアー世界最高峰・グランドスラム(GS)などの国際大会でもLSを下すなど、堂々たるパフォーマンスを見せている。これにはLSのセカンド・鈴木夕湖も「本当に投げもうまいし、チームワークとかコミュニケーションの部分、雰囲気もすごくいい」と目を丸くする。

LSと言えば抜群のコミュニケーション力が持ち味だが、北海道銀行も見劣りしないという。「特にリード(中島未琴)とセカンド(山本冴)がすごくポジティブにコミュニケーションをとっていて常に明るい。私も参考になるなと思うし、そんなにチーンとなることがない。本当にすごくいいチーム」と強さの要因を分析した。

すでにSC軽井沢クラブとLSは9月のミラノ・コルティナ五輪日本代表候補決定戦への進出が決定済み。北海道銀行は9日の決勝でフォルティウスに勝利すれば、三つどもえ決戦への挑戦権を得られる。「優勝して五輪につなげるように頑張りたい。自信がある」と仁平。世界レベルのスキルを自信に、頂点へ駆け上がる。

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