阪神は8日に沖縄・宜野座村野球場で行われている春季キャンプで今季初実戦となる一・二軍合同紅白戦を実施。ナインが走攻守でアピールを重ねた一方で、藤川球児監督(44)は、二軍・具志川組コーチ陣に苦言を呈した。
指揮官は、無死から福島圭音外野手(23)が三塁打で出塁するも、その後の内野ゴロで得点できなかった場面について「凡事徹底をコーチに求めているので。レベルの高い指導ができるコーチにしてもらいたいし。具志川メンバーの準備のレベルを、ゲームができる位置にとは思いましたね」とキッパリ。その上で、9日も合同紅白戦が実施されることから「また明日違った形で持ってきてくれるんじゃないかなと」と改善に期待した。
その一方で指揮官は、白組の先発を任せた高卒3年目左腕・門別啓人投手(20)を高評価。力強い直球を軸に、2回1安打無失点に抑えたことから「ひょうひょうとした中にもかわいげがあるし、強さも持ち合わせていて。そのギャップがマウンドで出たんじゃないですか」と目を細めた。
さらに、ゆったりとしたフォームからキレのある球を投げる〝ギャップ〟をつくっているという左腕に対し「自分のいきたい方向と、メンタリティーが同じところにいるから今順調にきているのかな」とうなずき「こちらも楽しみですよね」と期待を込めていた。