昨季限りで第一線を退いた女子ゴルフの上田桃子(38=ZOZO)が、自らを〝実験台〟にしてレッスンへ生かそうとしている。
上田は8日に都内で行われた「上田桃子プロ×リポビタン―ゴルフにファイトを!ジュニアクリニック―」で、中高生のジュニアゴルファーを指導。かねて教えることには興味を持っていた中、新たなスタートを切ってから初のレッスンとなった。一人ひとりのスイングを見ながら、マンツーマンでその選手に合った指導を心掛けた。
ただ、本人はトレーニングを継続する一方で、1か月ほどクラブを握っていないという。「一回、本当に全部癖とかを抜きたいと、すごく思っている。現役時は2週間くらいが限界だったが、あえて1か月、2か月離れて今までと違ったやり方でうまくなれる方法がないかを探している。それを人に伝えられると、もっといいかなと思っていろいろ自分で試している」と説明した。
日米通算通算17勝を挙げたスキルに疑いの余地はないが、新たな向上法を発見できれば、レッスン活動に生かせるわけだ。指導者への本気度がうかがえる試みだけに、ジュニアのみならずプロへの指導にも「全然教えますよ。誰からも聞かれないけど、困ってる人はいつでも連絡してほしい」と意欲十分だった。