【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】
スポーツトレーナー・永井正彦氏が実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。今回は車の運転に少し不安を抱いている高齢者の方からの相談です。
【お悩み】車の運転に自信はありますが過信かもしれないので、客観的なチェック方法があれば教えてください。(70代男性)
【アドバイス】両手両足で左右異なる動作&姿勢のゆがみを鏡でセルフチェック!
【解説】50年間、無事故無違反なのに娘家族からは自動車免許の自主返納を勧められたとこぼす男性。ゴルフに行く時に車がないと不便なので、毎日自分でできる適齢診断のような方法があれば教えてほしいという相談でした。
車の運転には注意力に加えて瞬時の判断も必要となります。
運転を問わず、とっさの反応が鈍くなっていないかどうかを客観的に判断するため、男性には右手と左手で同時に異なる動作をするよう伝えました。
例えば右手をグーの状態に握って太ももをトントンと叩き、左手はヒザをすりすりなでる。これを左右瞬時に切り替える。脚も同様に右脚を床上で円を描くように回転させ、左脚は前後にすり足をするといった異なる動作を同時に行い、左右瞬時に切り替える。実際にやってみるとかなり難しく感じるとは思いますが、脳が活性化するので集中力を高めるトレーニングとしては最適です。
もう1点は体の問題です。駐車時に切り返しが多い人は、車体感覚が分からなくなっているというより、体自体がゆがんでいるために斜め駐車になってしまっていることもあります。
右肩か左肩のどちらかが極端に上がっていたり、目の位置が一直線上ではないケースが多いので、鏡の前に立って目を閉じてパッと目を開けて、肩の高さや目の位置が一定かどうかを確認する。パッと見て分かりにくければ、鏡にセロテープを一直線に貼っておくと確認する時の目安になります。
このように鏡を見る時に、自分の姿勢を客観的にチェックしてみてください。