トランプ大統領がヘンリー王子の国外追放を否定し、「彼は妻と十分な問題を抱えている」と同情した。ヘンリー王子はメーガン妃とカリフォルニア州モンテシトで暮らし続けることができる。米紙ニューヨーク・ポストが8日、報じた。
ヘンリー王子の移民資格はワシントンDCで訴訟の対象となっており、米保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」は王子が過去に違法薬物を使用していたことを隠していた可能性があり、その場合は米国のビザ取得資格を失うことになるだろうと主張している。
しかし、トランプ氏は先日、ニューヨーク・ポスト紙に対し、「ヘンリー王子を国外追放することには興味がない。そんなことはしたくない。彼を放っておく。彼は奥さんと十分問題を抱えているんだ。彼女はひどい」と語った。
ヘンリー王子とメーガン妃は長年にわたりトランプ氏を批判してきた。以前、メーガン妃はトランプ氏を「分裂的」かつ「女性蔑視的」と指摘した。
一方、トランプ氏は「ヘンリー王子がメーガン妃に振り回されている。かわいそうなヘンリー王子は、振り回されているんだと思う」と評していた。
ヘリテージ財団は、ヘンリー王子が2023年に出版した回顧録「スペア」でコカイン、マリフアナ、マジックマッシュルームを摂取していたことを認めているにもかかわらず、2020年に妻メーガン妃とともにどうやって米国に入国できたのかについて疑問を投げかけている。
同財団は、ヘンリー王子が薬物使用について書類に虚偽の記載をしたか、あるいは米国に移住するためにバイデン政権から特別待遇を受けたと非難している。