陸上女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美(富士通)が好パフォーマンスを見せた。
8日に行われた世界室内ツアー・メッス・モーゼル・アスレロール(フランス・メス)の女子60メートル障害予選で田中が8秒00をマーク。日本記録を0秒01更新した。決勝は8秒01で4位と表彰台には届かなかったものの、世界の猛者と堂々と渡り合った。
田中はクラシックバレエに打ち込むなど、かねて宝塚歌劇団への憧れを抱いていた。高校3年時には宝塚音楽学校の願書を取り寄せたこともあるという。初の大舞台となったパリ五輪では準決勝進出。レース後の取材では海外メディアが田中の写真を撮影する場面もあった。
9月には東京で世界選手権が開催されるが、オフシーズンはモデル活動などで気分転換も図っていた。昨年12月の取材会では「今まで見られなかった世界が見れるのは本当にいいリフレッシュになっている。その取材で関わってくださった方や、そういった媒体を通じて見てくださった方に興味を持っていただけたらうれしい」と笑みを浮かべていた。