国際弁護士の清原博氏(47)が9日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演。ドジャースの大谷翔平投手(30)の元通訳で水原一平被告(40)が銀行詐欺罪などに問われ、米カリフォルニア州の連邦地裁から禁錮4年9月の判決を受けたことにコメントした。
水原被告は大谷の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)を盗み、賭博の胴元側に不正送金したとして銀行詐欺罪などで有罪を認めている。番組では水原被告が情状酌量を求めて判事に書簡を送ったことについて「正当化に失敗した事例」として取り上げた。
判決では、検察側の求刑通り禁錮4年9月が言い渡されており、清原氏は「『(量刑は)ちょっと軽いんじゃないの?』という印象があるかもしれない。『26億円という巨額の金を盗んでおきながら、たった禁錮4年9か月なの?』という思いもあるかもしれない。ただ、禁錮4年9か月の後に3年間の保護観察処分が付いている。この保護観察とは日本の執行猶予に近いもの。トータル7年9か月ということなので、決して軽いわけではなく、妥当な量刑だと思う」と解説した。
番組では、水原被告が裁判所に提出した手紙の中で「給料は低く生活苦だった」などと訴えたことや、大谷の名前をかたって銀行とやりとりした音声も報じた。また弁護側が水原被告のギャンブル依存症で治療に成功したことを訴えるなど、減刑を求めたことも伝えた。
清原氏は「もちろん弁護士は少しでも刑罰を軽くしようということで、正当化することはしますけど、今回、何が問題かと言えば、大谷選手のプライベートのことまでどんどん述べているじゃないですか」と指摘。
続けて「やっぱり大谷選手は被害者で、お金を盗まれているのに、さらに水原被告は大谷選手のプライベートのことまでどんどん述べてる、と。さらに大谷選手のイメージダウンするようなことまでしている。本当に申し訳ない気持ちがあるんですかって。こういう気持ちを裁判官が抱いたわけですよね。だから心証が悪くてね、弁護側としても正当化しようとしたのに失敗した事例だと思いますね」と分析した。
コメンテーターとして出演していた俳優の泉谷しげるも「年収も高いし、それでよく言えるなと思うのと、同情した奥さんまで使って逃げ切ろうとして。たちの悪い野郎だね」と一蹴していた。