一般社団法人のロコ・ソラーレ(LS)で代表理事を務める本橋麻里さんが〝弟分〟のさらなる進化に期待を寄せている。
9日に行われたカーリング日本選手権(神奈川・横浜BUNTAI)の男子決勝ではLSがSC軽井沢クラブに5―7で敗れて準優勝。5―6の最終第10エンド(E)はメジャー計測となったが、ナンバー1の石を奪うことができなかった。
コーチ席で試合を見守った本橋さんは「去年3位になって、たっくん(スキップ・前田拓海)が『申し訳ない』と言った。今年は2位で『申し訳ない』と言うのは全然違う。本当に大きく成長したなと感じる。来年は意味のある負けだったと言えるようにみんなでしていきたい」と巻き返しを誓った。
この日は敗れはしたものの、大舞台でSC軽井沢クラブと激闘を繰り広げた。「粘り強いチームと決勝を戦うとわかっていた。今日はより昨日の(アイスなどの)情報を集めて、チーム全員で戦おうというふうにスタートした。でも本当に試合が始まる前も選手たちの背中を見ていて、たくましくなった1週間だったと感じている。負けてはしまったけど、本当に価値と意味がある決勝戦だった」と前向きにとらえている。
決勝で黒星を喫したため、ミラノ・コルティナ五輪への道は消滅した。それでも、本橋さんは「若いのでまだまだ先がある。あの負けがと思って笑えるようになるまでもうちょっと頑張りたい」と宣言。このままで終わるつもりはさらさらない。