〝横綱初タイトル〟はならなかった。「日本大相撲トーナメント 第49回大会」が9日、東京・両国国技館で開催され、新横綱豊昇龍(立浪)は4回戦で幕内高安(田子ノ浦)に寄り倒され、優勝を逃した。
過去の大会では叔父の元横綱朝青龍が3連覇を達成。豊昇龍も前回大会の覇者として臨んだが、連覇はならなかった。豊昇龍は支度部屋に戻ると「上手が取れなかったな。今までのトーナメントは全部、決勝まで行ってる。変な気分」と悔しさをにじませた。
それでも「忙しい日々が終わって、稽古が始まった。とにかく今日はケガなく終わって良かった」と安堵の表情。国技館での土俵入りにも「慣れた。今日は間違えてないね」と胸を張った。最後に「あとは場所までに体を戻さないと」と語り、新横綱として臨む春場所(3月9日初日、大阪府立体育会館)へ目を向けた。