巨人に新加入した石川達也投手(26)が宮崎一軍キャンプ第2クール最終日の9日、シート打撃に初めて登板し、圧巻の投球を披露した。
昨季限りでDeNAを戦力外となり、今季から加入した5年目左腕が躍動した。カウントは1ボール1ストライクでの状態から行われ、まずはドラフト3位ルーキーの荒巻悠内野手(22=上武大)、オコエ、秋広を3者連続三振に仕留めると、泉口を二ゴロ、岸田を遊ゴロに打ち取り、続く萩尾は変化球で空振り三振。荒巻にこそ中前打を許したが、最後はオコエを直球で見逃し三振に抑えた。
結局、打者8人との対戦で5奪三振1安打と首脳陣への猛アピールに成功した。石川は「めちゃくちゃ良かったですね」と自画自賛しながら「去年、悪くて一昨年良かった時のチェンジアップに戻ってきた。真っすぐもこの時期にしてはちゃんと強さが出てきて順調ですね」と手応えを口にした。
新天地で快投を見せて「ベイスターズにいた時はやっぱりアピールしないとという気持ちになっていたけど、1回クビになって失うものはないというか。マウンドに立ってやっぱり野球自体を楽しめれば、いいかなと思って投げた結果が今日、良かった。引き続きそうやっていこうかなと思う」と胸をなで下ろした。
見守った阿部監督も石川について「先発も面白いかなって思うけど、まあ、長い回を投げたことないって言うからね。中継ぎでやってもらおうかなと思う」とGのブルペン陣に頼もしいリリーフ左腕が加わり、目を細めていた。