カーリング女子の北海道銀行でフォースを担う田畑百葉の目には、大粒の涙が光っていた。
9日に行われた日本選手権最終日(神奈川・横浜BUNTAI)の決勝ではフォルティウスと対戦。5―7で迎えた最終第10Eに田畑がドローショットを決めて複数点を奪い、同点に追いつくも、不利な先攻の延長第11Eは田畑のショットがミスとなった。最後はフォルティウスのスキップ・吉村紗也香がドローショットをハウス内に寄せて勝負あり。田畑は「私の前の3人がショットをつないでくれたのに、私のショットをつなぎきれなかった。みんなには申し訳ないなという気持ちでいっぱい」と声を詰まらせた。
優勝すればミラノ・コルティナ五輪の日本代表候補決定戦にコマを進めることができたが、あと一歩届かなかった。「去年の(決勝で負けた)悔しさを絶対晴らすと決めて臨んだ大会だった。プレッシャーもすごくあったが、みんな五輪に出たいという思いがすごく強かった。大会前にみんなにすごく迷惑をかけてしまっていて、私はどうにか自分のショットでみんなに返したいなと思っていた」と肩を落とした。
ただ、チームの平均年齢は22・2歳と若いチーム。リベンジのチャンスは十分にある。「自分のショットの精度のピーキングというところが、結果としてまだまだだったと思っている。この悔しさをまた4年間かけて絶対に晴らしたい」と巻き返しを誓った。