新日本プロレス9日の京都・亀岡大会で、後藤洋央紀(45)がIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.(37)との最後の前哨戦を制した。
後藤は11日大阪大会で、2016年2月以来実に9年ぶりに団体最高峰王座に挑戦する。IWGP世界王座の前身・IWGPヘビー級王座には8連続挑戦失敗という不名誉なワースト記録を保持しているが、臥薪嘗胆の末に王座戦線に舞い戻り悲願達成を目指す。
大阪決戦前最後の大会となったこの日はYOSHI―HASHI、YOH、マスター・ワト、本間朋晃と組んでザック&大岩陵平&ロビー・イーグルス&藤田晃生&ハートリー・ジャクソンと対戦。ザックと一進一退の攻防を展開した後藤は裏GTRをさく裂させるが、ラリアートをカウンターのアックスボンバーで迎撃されるなど互いに一歩も譲らない。それでも最後はジャクソンをGTRで沈めてベルト奪取に弾みをつけた。
試合後のリング上では「2月11日、新日本プロレスの新たな時代の先頭に俺が立ちます。負け続けてきましたけど、もう一度皆さん、俺に力をください。明後日、エディオンアリーナ大阪! 後藤革命について来い!」とマイクアピールした。9年間も待ち続けたIWGP戦まであと2日。「今までの8回負けは…俺が這い上がって来た数…同時にファンの皆さまを裏切って来た数にもなる…レスラーは勝つ事でしかファンの皆さまに返せないから…。いつの間にかこんな年齢になってしまったけど、だからこそ見せられるものがきっとある。俺の生きざましっかり見届けてほしい。必ず勝つ!!」と誓ったベテランが、夢をかなえるために決戦の舞台に立つ。