フリーアナウンサーの古舘伊知郎が8日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。フジテレビが設置する「第三者委員会」に求めるものを提言した。
古舘は同委員会の調査対象が「社員のみ」とされていることについて「まず、制作会社、放送作家、タレントさんに至るまで、そしてフジテレビの社員、OB、そして日枝(久取締役相談役)さん、全部聞きますとやって、そんなもの数か月でできるわけないんで、(3月末までとされる期間を)延期させて。そこまで出し切らないと、他のテレビ局にも波及します」とぴしゃり。
続いて「テレビの古さとか、時代にマッチしてないというところが満ち満ちてますから。そこをやらないとダメで。テレビに限って言うと、追及するのは得意だけど、自分が追及されるのは苦手なんですよ。その習性から変えていかないとダメなんですよ」と訴えた。
さらに「時代遅れのテレビが変わらないといけないという思いで言うと、重要なのは『大物のMCを捕まえた』→『この人と気脈が通じてる』→『そういう人がプロデューサーとして出世する』、そういう一つの流れみたいなのは、フジテレビが一番濃いと思うけども、あるんですよ」と証言した。
山口真由氏が「あるんだ!」と驚くと、古舘は「私は長年やってきたから、知ってますよ」ときっぱり。
景気のいい時代はそういう状況は「かすんで見えた」というが「どんどん切り詰められると『この大物MCを抑えたから、ほとんど仕事は終わった』ぐらいの。後は適当にVTR流しとけばいいみたいな(感じになった)」と変遷を語った。
その上で「そういう傾向があった中で、今回のことが出て来たんじゃないか?という背景のところまでやんなきゃ意味がないんですよ。そういうスキームがあったとしたら終わりです、もう。テレビはもう時代変わんないと」と警鐘を鳴らしていた。