全日本プロレス9日の後楽園ホール大会で、世界ジュニアヘビー級王者のMUSASHI(34)が佐藤光留(44)を下し、初防衛に成功した。
MUSASHIは先月26日の幕張大会で、前王者の〝ミスター斉藤〟土井成樹を破って同王座を初戴冠していた。
この日も両者が一進一退の攻防を繰り広げた。試合終盤にMUSASHIがトップロープから、エストレージャフトゥーロを投下。最後は光留に二天一流を決め、3カウントを奪った。
試合後に、MUSASHIのセコンドについていた吉岡世起がマイクを持ち「皆さん次、挑戦したいやつからコメント預かってるから。VTRお願いします!」と言うと、場内のモニターから動画が流れ始めた。
そして、立花誠吾(27)が出演した映像が流れ始め「本当は直接会場で言ってやりたかったけどよ、今日俺は徳島で試合だから特別に動画送ってやるぞ、オイ! このタイミングで動画が流れてきたってことは、俺の言いたいことはわかるよな?」と満足顔。
しかし、その続きは「全日本ジュニアヘビー級チャンピオンの佐藤光留、てめえのベルトに挑戦させろ、この野郎!」と立花が光留の勝利を予想し、収録していたことが明らかになってしまった。
これに、MUSASHIはバックステージで「立花誠吾、なんだよあれ! 佐藤光留に挑戦表明ってどういうことだよ、勝ったの俺だろ! あいつ俺のことナメてるだろ。俺に全く期待してなかったってことだろ!」と大激怒。
それでも「いいよ、次の防衛戦で立花誠吾とやってやるよ。俺はもうやる気でいるから」と立花とのV2戦を受諾した。3月9日の後楽園大会で、両者のタイトルマッチが行われることが決定的となった。