右打者補強が課題のレッドソックスとカージナルスのノーラン・アレナド内野手(33)のトレード説がくすぶり続けている。米スポーツサイトのボストン・スポーツ・ジャーナルは9日(日本時間10日)「(トレード拒否権を持つ)アレナドがボストンへのトレードを歓迎するとの噂はたくさんある。そうすれば右打者へのジレンマは解消される」と伝えた。
一方、米ニュースサイトのマスライブは「レッドソックスがノーラン・アレナドのトレード成功法」を検証した。
2013年にロッキーズでメジャーデビューしたアレナドは通算341本塁打、三塁手として10年連続ゴールドグラブ賞を受賞している。MLBを代表する選手だが、ここ2年不振。昨季は16本塁打、71打点に終わり、27年までの残り3年7400万ドル(約112億5000万円)に見合わない。
先月に行われたファン・イベントでカージナルスのジョン・モゼリアックGMがチーム編成の動きに関して「優先順位の1、2、3は、まだノーランだと思う」と公言するなど、今もトレードを模索しているようだ。
マスライブは成功法のひとつとして「中堅の若手有望株が(トレードの)噂に挙がっても驚きはない」と意見を述べたが、「アレナドが左投手に対して苦戦していることは実に気がかり」とも。
それでも、レッドソックスがアレナドを獲得した場合、吉田正尚外野手(31)の存在がネックになるという。「アレナドが三塁を守り、(三塁手の)ディバースがフルタイムのDHに近い存在となり、吉田(の起用法)は宙ぶらりんになる」と指摘するとこう解説した。
「吉田の問題は簡単に解決できるものではないため、完璧なプランにはならない。今後3年間で5580万ドル(約84億8000万円)が支払われる吉田をトレードするのは明らかに容易ではない」
レッドソックスは課題の右打者の補強をどう解決するか。