ドジャースからFAとなっていた「キケ」ことエンリケ・ヘルナンデス内野手(33)が、再契約を結んだと9日(日本時間10日)に報じられた。
ヘルナンデスはチームのムードメーカーであり、屈指のユーティリティープレーヤー。昨季も一塁をはじめ二塁、三塁、遊撃の内野はもちろん左翼と中堅の外野守備にも就き、首脳陣から重宝されてきた存在だ。交渉は長引いていたものの、地元ロサンゼルスのファンやメディアから復帰待望論は根強く、ついに単年契約でまとまった。
こうなると、立場が危うくなるのがライバルたちだ。KBO(韓国プロ野球)キウムからポスティングシステムでドジャース入りを決めたキム・ヘソン内野手(金慧成=26)もその一人。3年1250万ドル(約19億6600万円)で契約した〝韓国の逸材〟は二塁を本職とするが、内野陣は層が厚く、さまざまなポジションを担うことが予想されている。
韓国メディア「OSEN」は「キム・ヘソン 主戦争い再び激化…」とヘルナンデスの復帰を〝悲観〟。「キム・ヘソンが再び先発を保証できない立場になった。ユーティリティープレーヤーとしての優位性はキケ(ヘルナンデス)が持っており、経験も豊富。直接的なライバルとなり得る選手だ。キム・ヘソンには安心できない、メジャーリーグの厳しい生存競争の場が待っている」と新天地での未来を案じている。