新日本プロレス11日の大阪大会でIWGP・GLOBALヘビー級王者の辻陽太(31)に挑戦するゲイブ・キッド(27)が、史上初の〝シングル3冠王者〟の野望を掲げた。
大阪決戦前日のこの日、ゲイブは公開調印式で辻と対峙。「言いたいことは、とてもシンプルです。なぜこの世界で新日本プロレスが一番なのか、なぜ俺たちがこんなに胸を張って『俺たちが新日本プロレスの中心なんだ』『俺たちの時代なんだ』と言っているのかを証明できる試合をしたいと思います」と豪語した王者に対し「ここで多くは語らない。このライオンマークがすべてだ。明日、大阪でお前と1対1でやってやる」と宣戦布告した。
もっとも本人が多く語ろうとしなくても、調印式には報道陣からの質問が付き物。保持しているSTRONG無差別級王座に加え、GLOBAL王座も手にした後の青写真を問われると「答えはシンプルだ。明日、辻を倒し、IWGP・GLOBALのベルトをウォー・ドッグスに戻す。その後は『NEW JAPAN CUP』を制し、IWGP世界ヘビー級王座(現王者はザック・セイバーJr.)を取って3冠王者になる。俺がこの団体の顔になるんだ」と高らかに宣言した。
ヤングライオン時代をともにした辻とは「特別な絆がある」と認めるゲイブにとって、ともに団体主力選手となった今になってタイトルマッチと戦うことには大きな意義がある。調印式後にも取材に応じたゲイブは「もしも俺がオタクだったら、このカードは次の内藤哲也 vs オカダ・カズチカか、ウィル・オスプレイ vs リコシェだと思うだろうけど、僕はオタクじゃない。ゲイブ vs 辻の試合を見て、ファンは気付くことになるだろう。『彼らは選ばれし者たちだ』とな」とキッパリ。
1月5日東京ドーム大会で破れたものの、ケニー・オメガとの大激闘で評価を高めたゲイブが、大阪で2本目のシングルベルトを手にする。