京王閣競輪のFⅡナイター「競輪公式投票CTC杯&東京スポーツ杯」が10日に開幕し、7Rのガールズ予選1では伏兵の畠山ひすい(22=北海道)が大本命の太田りゆを差して1着。本人もビックリの大金星を挙げた。
初手は4番手。「後方に構えてまくりに来る」と思っていた太田が打鐘で6番手から発進したのに合わせて動き出し「はまる感じ」で追走。最終2角過ぎからマッチレースの様相となった。「飛び付きで脚は使っていたけど1周ぐらいなら」と自分を信じて踏んだ。
4角では「りゆさんは直線で踏み直す脚を残しているはず」と読んで早めに外へ持ち出し、じりじりと詰め寄り最後は1/2車身差で先着した。「これまで自分が駆けないレースでうまくいったことがなかった。これで勝ちパターンが増えました」。会心の勝利に笑顔が絶えなかった。
まさかの2着発進となった太田も「仕掛けるタイミングが最悪でした。アップ中からフワフワした感じで集中しきれず、迷いながら踏んでしまった。切り替えて頑張りたい」とショックを隠せない。一方で、一つ前の6Rを制した山原さくらが「りゆちゃんと(2日目に)当たらないように初日は頑張ったのに…」と漏らすなど、畠山の激走は他のライバルにも衝撃を与えた。
ジャイアントキリングで周囲を驚かせた畠山は2日目(11日)の6Rガールズ予選2に向けて「自分で仕掛けたい」と力を込めた。次はGⅠウイナーでもある千葉の石井貴子に全力で挑む。