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フジテレビ〝出入り業者〟に情報提供呼びかけも… 「バレたら仕事なくなる」の本音

東スポWEB 2025年2月11日 12時39分

元タレント中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビ問題で、第三者委員会が10日、「社外関係者向け第三者委員会専用ホットライン」の設置を発表した。

発端となった中居氏の問題では、元フジ局員X子さんが被害に遭った。その過程では元編成幹部A氏の関与が疑われ、X子さんが立場的に中居氏の誘いを断れない状況だった可能性がある。

同ホットラインはそうした事例がほかにもなかったか調査するためのもので、対象を過去にフジ・メディア・ホールディングスまたはフジテレビへの勤務経験のある関係者や、取引関係があった人物をはじめとする社外関係者まで広げた。

同委員会は「2016年4月以降に、フジテレビの役職員が主催する会合に参加した際のハラスメント被害についてお心当たりがある方は、ご入力ください」と呼びかけ。設置期間は今月24日までで、個人情報の取り扱いには細心の注意を払うことを約束している。

一方で「ご提供いただいた情報は第三者委員会が作成する調査報告書の中で紹介することもあり得ますが、その際には必ず匿名化されます。情報提供にあたっては、事実関係について第三者委員会で確認させていただく場合がありますので、できる限り実名をもってお願いいたします。匿名でも受付は可能ですが、事実関係の確認ができない等の理由により、ご提供いただいた情報を第三者委員会として確認することができない場合がありますので、ご了承ください」と断りを入れている。

フジの〝出入り業者〟まで調査範囲を広げたわけだが、どこまで効果があるか。

フジ系列局の仕事を請け負う制作会社社長は「今後も仕事をもらう立場ですからね。なかなか難しいものがあります」と渋い表情。その後も「いろいろ見聞きしてきているが、自分の中ではもう解消している」と言葉少なだった。

別の外部ディレクターもやはり〝恐怖〟を感じるという。

「情報源への配慮はしてくれるみたいですが、それでも怖いですよね。万が一、特定されてしまったら仕事がなくなるかもしれない」

その上で、いまだに〝フジテレビのドン〟日枝久取締役相談役が鎮座していることを挙げ「日枝さんは我々にとっては雲の上の存在。あの人の一存で物事が決まるという報道を見た。日枝さんがどかない以上、単なるアンケートでも『あとでバレたら…』と怖さを感じてしまう」と語る。

どこまで有益な情報が集まるか――。

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