新日本プロレス11日の大阪大会で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILが電撃登場した。
この日のセミではIWGP・GLOBALヘビー級王者の辻陽太がゲイブ・キッドを迎撃。新時代の中心人物同士による互いに一歩も譲らない意地の張り合いの末に、両者KOという壮絶な結末を迎え、辻が2度目の防衛となった。
すると試合後のリング上に、H.O.Tのメンバーが登場し2人を襲撃。さらに何と場内が暗転し、EVILとディック東郷が花道から姿を現した。
EVILは1月4日の東京ドーム大会で棚橋弘至とのランバージャックデスマッチに敗戦するとバックステージで「こんなクソ会社…やってらんねえよ。もう出ねえわ。ふざけやがって…」と言い残し、6日の大田区大会から国内大会から欠場を続けていた。さらに1月11日(日本時間12日)の米国・サンノゼ大会出場後には帰国拒否のスタンスを示し、契約更改しないまま選手契約が満了した2月1日以降は公式ホームページからも姿を消していた。
辻をEVIL(大外刈り)でKOすると、場内からは大ブーイングと「帰れ」コールが発生。さらにバレットクラブとして同門のゲイブに対しては成田蓮が改造プッシュアップバーからダブルクロスでKOした。
マイクを握ったEVILは「オイ辻、お前助けてもらえると思ったか? 残念だったな、はっはっは! これがお前の現在であり、未来の姿だ。それからゲイブちゃん…お前にひとこと言いに来たんだよ。邪魔なんだよ、お前みたいなクズは。フィンレーにも言っておけよ。今日限りでウォー・ドッグス(WD)はバレットクラブ追放だコノヤロー! こんなクソ会社に媚び売ってる連中は要らねえんだ」と通告。これまでバレットクラブというユニット内チームだったH.O.TとWDの分裂が決定的となり、新たな抗争が勃発しそうな気配だ。