阪神・藤川球児監督(44)が、自身のプロ入り時に猛虎の指揮官を務めていた故・野村克也さんを偲んだ。
春季沖縄宜野座キャンプ第3クール・1日目にあたる11日は野村さんの命日。藤川監督は「偉大な方でした」と振り返った上で「『野球人である前に社会人であれ』という教えは、私が野村さんからいただいた一番の人生訓」と〝ノムラの考え〟を今も胸に刻んでいると明かした。
野村政権下で阪神からドラフト1位指名されたが、3年間の虎将在任期間中は一軍で目立った成績を残すことができなかった。藤川監督は「(自分は当時)18歳、19歳で(野村さんはベテランの復活を得意としていた)再生工場でしたからね。若手にはなかなかチャンスがなかった」と苦笑交じりに語る。
さらに「勝たなければいけないというのはあったんでしょうね。当時はずっと最下位が続いていましたから。ルーキーの時に『なんでこんな選手を取ったんだ。補強しろ』みたいなことも言われて(笑い)。それぞれ指導者の方にはタイミングと考え方がありますからね」と天国の名将に思いを寄せた。