大相撲の大関大の里(24=二所ノ関)が11日、都内で大関昇進披露宴を開き、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)ら約1500人の関係者が出席した。来賓に向けたあいさつで「一生懸命、上(の番付)に向かって頑張っていきたいと思います」と力強く誓った。
石川県出身の大の里は、新潟・糸魚川市の能生中、海洋高出身の三輪隼斗(30=ソディック)に憧れて同じ道を進み相撲留学。そして日体大に進学後、二所ノ関部屋に入門した。昨年の秋場所後に、昭和以降最速となる初土俵から所要9場所での大関昇進を達成。兄弟子で元幕内の十両白熊(25)は、1学年上の先輩で中学から全く同じ経歴を歩んでいる。
海洋高の元コーチである三輪は「大の里は入門前から大関、横綱に上がると思っていた。当時から圧力があって、胸を出していてもほかの高校生とは全然違った。白熊よりも大の里の方が、圧力とスピードがワンランク、ツーランク上だった。ケガさえしなければ横綱になれると思う」と力説。憧れの〝恩師〟からの期待を背負い、大器が番付の頂点を目指す。