MLBの2025年シーズン開幕が近づく中、今オフに結ばれた史上最高額の契約が改めてクローズアップされている。
昨季、ヤンキースでプレーしたフアン・ソト外野手(26)はシーズン後にFAとなり、空前の争奪戦が繰り広げられた末にメッツと15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)で合意した。金額は2023年オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円=当時)で契約を結んだ大谷翔平投手を上回る歴代トップとなった。
〝適正価格〟かどうかは今でも議論を呼んでいるが、メッツが評価し、本人が受け入れたことは事実。米スポーツ専門局「ESPN」の敏腕記者、ジェフ・パッサン氏は11日(日本時間12日)、今オフの補強費について「10億ドル以上がニューヨーク・メッツから支払われ、その4分の3以上がソトのものだ」とし「フアン・ソトの契約は、この冬に22球団がフリーエージェントに費やした金額を上回る」と伝えた。
具体的にはカージナルス、ブルワーズ、マーリンズ、パドレス、ロッキーズ、ツインズ、マリナーズ、カブス、ホワイトソックス、パイレーツ、フィリーズ、レッズ、ナショナルズ、レイズ、ブレーブス、ガーディアンズ、レッドソックス、アストロズ、タイガース、ロイヤルズ、アスレチックス、エンゼルスの22球団だという。
メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏が保有する資産は170億ドル(約2兆5000億円)ともいわれている。同氏からすれば微々たるものかもしれないが、やはりソトの契約は巨額だ。