欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出プレーオフ第1戦(11日=日本時間12日)で昨季王者レアル・マドリード(スペイン)は敵地でマンチェスター・シティー(イングランド)に3―2で競り勝った。後半アディショナルタイムにイングランド代表MFジュード・ベリンガムが決勝弾を決め、先勝した。だが、この試合に先発したDFラウル・アセンシオ(21)が懲役刑を受ける可能性が出てきた。
スペイン紙「アス」など地元メディアによると、アセンシオは2023年6月にグラン・カナリア島で、当時16歳の未成年者と性的行為をした動画を合意なく撮影、流布した疑いで元チームメートらとともに捜査を受けている。弁護団は訴訟の棄却を求めていた中、ラスパルマス州裁判所は11日までに上訴を却下したという。
同紙は「裁判所は判決の中で同選手が秘密の発見と暴露、児童ポルノの2つの罪を犯した可能性がある『合理的な証拠がある』と主張した」と報じ、「携帯電話の記録やアセンシオがSNSでビデオを受け取ったことがわかるとも指摘した」という。その上で「刑法第197条によれば事件に関与した4人は懲役1年から5年の刑を受ける可能性がある」とし「被害者が未成年の場合は刑罰が重くなる」と伝えた。
CLプレーオフ第2戦は19日(同20日)にRマドリードのホームで開催されるが、試合の行方とともにアセンシオの動向も気になるところだ。