西武園競輪のFⅡナイター「東京スポーツ杯」が13日に開幕する。前半の1~5Rではチャレンジ戦が争われ、得点トップの近藤圭佑(38=埼玉)が地元シリーズのV争いを引っ張っていく。
〝悲劇〟から間もなく1年が経つ――
A級2班だった昨年前期は年明けから4場所中3場所で決勝に進出するなど、順調な滑り出しを見せていた。ところがその4場所目の2月19日豊橋決勝で、痛恨の「誘導員早期追い抜き」を犯してしまった。視界にとらえていた初のS級昇格をふいにするどころか、あっせん停止による出走本数不足で、2025年前期はチャレンジ降格となった。
そんなわけで、前期も約90点近い点数を持ちながら今期はチャレンジを走っていた近藤だが、前回は予選敗退となるなど思うような成績を残せていない。「なかなか順風満帆とはいかないですね(苦笑)。チャレンジには今すぐS級でも戦えそうな強いルーキーがたくさんいるし、1・2班とは違った厳しさがある。前回初戦で負けた選手(水谷亮太)も結局、いいメンバーが揃ったその開催で準優勝していましたし。みんな点数以上の脚があります。わかってはいたけど甘くないですね。今は優勝とか特進を目指すというより、目の前の一戦一戦を大事に走ることを心掛けています。そうやって自分を高めていって、いつか上(S級)にいければ」と語る。
とはいえ地元戦の今回は、結果も期待したくなるところ。「1週間空いたので練習したり休養を取ったりやってきた。まずは初日をしっかり走り切りたいと思います」。今年の初Vを目指し、まずは5R予選で好スタートを切る。