静岡競輪ＧⅢ「開設７２周年記念 たちあおい賞争奪戦」が１３日、開幕する。初日予選メインの１１Ｒで主役を張るのは藤井侑吾（２９＝愛知）。グレード戦制覇に機は熟しつつある。
昨年１２月の地元名古屋から１月の立川ＧⅢを含めて前回の小倉まで５場所連続で優出。その豪快なカマシを目の当たりにすれば、これまでグレードレースで優勝していないのが不思議に思えるほどだ。
今開催の後に中３日で臨む豊橋ＧⅠ全日本選抜では、愛知県から唯一の出場選手として選手宣誓も託された。さらに中３日で名古屋記念も控えており「上げていけるように頑張りたい。地元だし、取りたいですね」と静かに闘志を燃やしている。
直前には凍りつくような寒さの豊橋のバンクで鍛錬を積んできた。「厳しい風の中で練習できたのは収穫。あれ以上に風が強くなることはないと思う」と風対策にも手応えを感じている。１月には当地のＦⅠナイターで準Ｖとバンクとの相性も悪くない。
今年は３月に３０歳となる節目の年。中３日が続くハードなスケジュールを乗り越えた先には新境地が待っている。