女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持する〝闇に落ちた不死鳥〟こと上谷沙弥(28)が、悪の道へと誘惑する玖麗さやかをいたぶり、高笑いだ。
24日の栃木・ライトキューブ宇都宮大会で、自身が所属する極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」のXと組み、「コズミック・エンジェルズ(CA)」のリーダー・中野たむ&玖麗と対戦する。ヘイトが勝利すれば、玖麗が極悪軍団入り。CAが勝利すれば、前王者・中野のワールド王座挑戦が決定する。
12日の大阪大会で上谷は刀羅ナツコ、小波と組み、中野、玖麗、なつぽいと6人タッグで対決した。ヘイト入りを頑として拒否する玖麗から、飛びつきの胴絞めスリーパーやロープワークを駆使した強烈なエルボーをくらうなど、思いをぶつけられた。しかし終盤、玖麗に背後から抑えられ、中野にトラースキックを見舞われる瞬間、うまく上体をそらして、玖麗への誤爆を誘導。中野の強烈なキックでばったりと倒れた玖麗を上谷がすかさず持ち上げ、最後はスタークラッシャーで仕留めた。
上谷は大の字となった玖麗の顔をのぞき込み「お前、大丈夫~?」とキスをしようとする。中野が即座に防いだが、勝者は「コズエンの絆ってそんなもんなんだね」とニヤリ。「玖麗、私のところに来たらもっと、かわいがってあげるからね。玖麗のこの真っ白な心、私が真っ黒に染めてあげるよ~!」と中野を見下ろした。その後も「あ~面白くなってきた!」と狂気の高笑いだ。
敗れた玖麗は「私がコズエンに入りたいって言ったあの日からちょうど1年が今日なんですけど、この3人で組めて自分が最後勝てたらって思ってたんですけど…。全然自分が弱いから。すみません」とうなだれた。
愛憎入り交じった戦いの行方に注目だ。