吉本新喜劇座員の島田珠代が12日、クールジャパンパーク大阪SSホールで行われた「舞台小説 ついてる!~めぐりめぐる、おむすび~」(12~16日)の初日公演に出演した。
同作品は、現在放送中のNHK大阪放送局制作の朝の連続テレビ小説「おむすび」に着想をえたもの。木下桜演じる主人公・稲葉花純の大阪での11歳(1999年)から36歳(24年)までの25年間の日々を追う群像劇だ。
島田珠代は主人公の叔母・稲葉恵を演じた。1月の記者会見で「役者として新しい自分を見つけられたら」と語っていた通り、男運の無い娘役を見事に演じきり、役者として一皮むけた印象だったが、シリアスなシーンでもギャグを披露し「変な空気にしてもうたな。(木下に向け)目の奥から笑ってへんな」などのセリフも入り、島田の良さも生かした仕上がりとなっていた。
主演の木下が最後のカーテンコールで「無事、初日開幕することができました。今日から始まって千秋楽16日まで、このメンバーで駆け抜けたいと思いますので、もしまた見たいなと思ったら、また見に来てくれたらうれしいですし、この後おなかすいたなと思ったら大切な人とあったかいごはんをゆっくり食べてください」と語ると、八百屋の店主・丸尾大輔を演じた俳優・木内義一が「おむすびじゃないの」とすかさずツッコミ、客席からは笑いがもれていた。
カーテンコールが終わると島田は客席に向けて深く頭を下げ、主人公の祖母であり、島田演じる恵の母・稲葉道子役の女優・山﨑千恵子の肩を慈しむように抱き、舞台を後にした。