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愛・地球博から約20年“夢の道路の続き”ついに動く 「名古屋瀬戸道路の“側道”」東名の南側へ

乗りものニュース 2024年7月6日 8時12分

かつて「愛・地球博」のアクセス道路として開通した有料道路「名古屋瀬戸道路」。東名高速から1区間だけの支線的な存在となっていますが、その未開通区間へ“側道”の建設が始まっています。

日進JCTの南側へ「側道」の建設進む

 東名高速の名古屋ICから一つ南側、日進JCTから分岐して長久手ICに至る1区間だけの有料道路が「名古屋瀬戸道路」です。「愛・地球博(愛知万博)」のアクセス道路として2004年に開通し、以来20年、目立った動きのなかった道路が新局面を迎えつつあります。

 名古屋瀬戸道路はもともと、名二環(名古屋環状2号線)から日進JCTを経て瀬戸市までの道路として計画され、万博アクセスのため愛知県の有料道路として日進JCT-長久手IC間2.3kmが開通しました。長久手ICからは「猿投グリーンロード」に直結し、瀬戸市ではなく豊田市方面へと通じています。

 他方、日進JCTから南へ、日進IC(仮称)までの1.7kmについては、用地確保の難航などから事業の遅れが伝えられていました。

 しかし2024年現在、「日進JCTの下から続く側道をつくっています」(愛知県尾張建設事務所)とのこと。4月からは日進JCT南側の市道で工事のための通行止めも始まっています。もともと道路がないところに通すため、側道は本線建設のベースにもなるものだそうです。

 側道は、県道「岩作諸輪線」として建設されます。この路線は開通済みの名古屋瀬戸道路の南側側道にあたり、日進JCT付近の東名本線の下にトンネル(ボックスカルバート)を構築し、JCT以北の既存区間と直通するといいます。

 日進ICは、市内を南北に貫く県道瀬戸大府東海線との接続点として設けられる計画。まずは、同路線の「白山」交差点まで側道を延ばすということです。

 名古屋瀬戸道路の既存区間の開通から20年のあいだは、日進JCT以北の側道の整備などを進めてきたといいます。予算とにらみ合いながら、やれるところから事業を進めてきたとのこと。日進JCT-日進IC間は用地もほぼ取得できているということです。

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