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米海兵隊「一発三役」の新型ミサイル 沖縄近海で“初発射”! 何を狙った?

乗りものニュース 2024年7月3日 12時32分

一度撃ったら完全お任せ

3種類のミサイルを置き換え予定

 アメリカ海兵隊は2024年6月28日、沖縄近海の訓練海域において、攻撃ヘリコプターのAH-1Z「ヴァイパー」から新型の空対地ミサイル「AGM-179 統合空対地ミサイル(JAGM)」を発射する画像を公開しました。これは、同海域で行われていた「EXPO Strike」と呼ばれる実弾訓練での出来事。参加したのは、沖縄県に駐留しているアメリカ海兵隊第31海兵遠征部隊(31MEU)です。

 JAGMは、アメリカ軍の最新鋭空対地ミサイルで、従来運用されてきたBGM-71「TOW」、AGM-114「ヘルファイア」、AGM-65「マーヴェリック」という3種類の空対地ミサイルを置き換えるべく開発されました。

 射程は約8kmで、先端部に搭載されているシーカー(敵を探すセンサー)により、発射後は目標に向かって自ら飛翔していきます。そのため、ミサイルを発射した航空機は速やかに空域を離脱できるため、敵に撃墜される危険性を最小限に抑えられます。

 JAGMに関して、アメリカ海兵隊では「荒れた海上においても高速戦闘艇(FAC)のような移動目標を破壊することができる」としており、今回の訓練でも高速で移動する曳航型の洋上目標に見事命中させています。ちなみに、インド太平洋地域において、海兵隊がJAGMを発射したのは今回がはじめてのことです。

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